#8「超能力バトルと俺」
超能力欲しい!!
欲しいよー!!
欲しい欲しい!!
頂戴!!
神様、超能力頂戴!!
欲しい!!
欲しいんだよー!!
バカー!!
逆になんで俺には超能力無いの?
遺伝とか関係してる?
順子と康介が悪いの?
それとも実は二人とも超能力を隠して持ってて、それを俺に気付かれないようにしてるの?
俺が戦いに巻き込まれないように?
そんな切ない設定なの?
ていうか、え、俺以外は持ってるの?
超能力を?
兄も持ってるの?
戦闘系能力?
高倉も?
高倉は時止められるの?
マジ?
俺だけ持ってないの?
嘘だろ!!!!!!!
というわけで俺が超能力を持っていたらという妄想小説を書きます。
よろしくお願いします。
「おはよ、語(かたる)君」
登校中、やたら髪の色が派手な女の子に声を掛けられる。
彼女の名前は「超能力使えな子(ちょうのうりょくつかえなこ)」超能力の名門である超能力家で何故か超能力を使えないという悲劇のお嬢様だ。
「むむっ、なんか酷いこと考えてるでしょー!!」
「そんなことないって」
「本当に〜?…あ、この前言ったアレ、今日やるからよろしくね」
「え!!アレやるの!?」
「ダメって言っても遅いからね!!それじゃ!!放課後でね!!」
そういうや否や学校に向かって走っていく超能力使えな子。
元気だが、たまにその元気が心配になる。
家では超能力が使えないことで、実子では無いような扱いを受けていると聞いたことがある。
…その悩みを減らせるかもとアレをしてるんだけど、やっぱり、アレはちょっと。
「何考え込んでんの?朝から元気ないなぁ」
「あ、ごめん」
「別に…怒ってるわけじゃないけど」
なんだか恥ずかしそうに目をそらすのは「氷系能力使う子(こおりけいのうりょくつかうこ)」だ。
彼女は学校一の氷系能力者で、僕と一体一の超能力模擬戦(セントラルグラディウス)で負けて以降何故か突っかかってくるのだ。
俺は
いや、キツい。
人生最悪。
頭がおかしくなりそうなので寝ます。
さようなら!!