#11「モンハンと俺」

「ふざけるな!!」

 

俺は叫んだ。

 

「お前2落じゃねぇか!!クソ地雷目!!消え去れ!!」

 

叫んだ。

 

「最悪だ!!最悪!!絶対アイツ夜更かしの中学生だわ。終わり!!俺の20分返せ!!バカ!!バカ!!」

 

叫ぶ。

 

wiki見て予習すんのが常識だろ!!なぁ!!お前は本当の狩りでもそんな気の抜けた動きをするのか!?命懸けるもんだろ!!違うか!?おい!!」

 

叫び続ける。

 

「しょうもねぇカス!!それがお前の本質だバカヤロー!!連携も出来ねぇお前の老後はホームレスだ!!愛されずに死ね!!ファック!!」

 

叫び終える。

 

「…でもさ、俺、本当は知ってるんだ…」

 

語りが始まる。

 

「昔は皆ああだったんだよな…たくさん死んでさ、で、だんだん強くなってくんだよ…」

 

語りは長そうだ。

 

「俺もそうだった…あん時はいろんな人に迷惑を掛けたなぁ…」

 

語りは続く。

 

「そう考えるとさ…さっきのヤツも悪くないのかなって…悪くなかったって…悪く…悪い…悪…」

 

様子がおかしい。

 

「悪いだろうが!!俺は!!あんなに醜く死んでねぇし!!死んだ時の「ごめんなさい」を変更して遊んでねぇ!!「ごめんね^^」じゃねぇ!!死ね!!モンスターのエサになれ!!うわぁぁぁぁぁああああああああ」

 

男は延々叫んでいる。

そうだ。

怒りの火を絶やしてはならない。

狩り続けろ。

生き続けろ。

歩みを止めてはならない。

そう、ハンターの夜は寒く、そして長いのだ。